人里近くクマ目撃相次ぐ 遭遇時は「後ずさりで離れて」

2020/10/17 08:38 

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 静岡県内の山間部で夏から秋にかけて、人里近くまで下りてきたクマの目撃情報が相次いでいる。紅葉観賞のハイキングなど秋の行楽シーズンを迎える中、関係機関はクマとの遭遇に注意するよう呼び掛けている。
 「家の玄関前で寝ていて怖かった」。静岡市葵区梅ケ島地区の別荘地に住む女性は、8月上旬にクマを見つけた時のことを驚いた様子で語った。同地区では7月ごろから集落内でクマがたびたび出没した。中には住宅内の冷蔵庫の食料があさられるケースもあった。
 市は被害が出た民家にわなを仕掛け、9月中旬に2歳ぐらいの雄のツキノワグマ1頭を捕獲した。市によると、以降は集落付近での目撃情報はなく、別荘地の女性は「これで一安心」と胸をなで下ろした。
 県内では今月11日に焼津市の満観峰ハイキングコースで親子とみられる3頭が目撃された。12日にも、熱海市伊豆山の山中でクマのような動物1頭がいたとの情報があった。
 静岡市中山間地振興課によると、山中のドングリなどが不足することで餌を探し求めたり、動物の死骸の臭いを追ったりして人里に近づく可能性があるという。県内ではクマの狩猟が自粛されているため、生息数が増えている可能性もある。
 県自然保護課によると、クマは臆病な性格のため、山でのレジャーの際は、鈴の携帯や大声での会話などで人の存在をアピールすることが重要という。近距離で遭遇した場合は「背中を見せず、後ずさりで離れるように」(担当者)と呼び掛けている。
静岡新聞

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