新型肺炎の感染拡大、静岡県内も緊張 保健所相談、前日の2倍

2020/02/15 07:33 

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 「追跡調査が必要だ」−。和歌山県の医師や都内のタクシー運転手らをはじめ、14日にも新型コロナウイルスの新たな感染者が次々と判明し、静岡県内の医療関係者の間には緊張が走った。感染経路が特定できない事例に、拡大への懸念は確実に高まりつつある。「手洗いの強化を呼び掛け合っている」。車という密室での移動を強いられるタクシー業界の関係者からも不安の声が上がった。
 静岡市保健所には同日、発熱やせきなどの症状を訴える相談が前日の2倍以上寄せられた。いずれも、新型コロナウイルスなど「指定感染症」の患者を受け入れる指定医療機関の受診を調整する内容ではなかったが、担当者は市民に「気を緩めず感染症対策を続けてほしい」と望んだ。
 県中部の指定医療機関の医師は「追跡調査で原因を一つずつ確認する必要がある」と話し、感染経路の特定に努める必要性を指摘しながらも、「(感染者が出た地域が)既に流行しているとは言い切れない」と推測した。
 同業者の感染に、タクシー業界にも動揺が広がった。JR静岡駅で客待ちしていた男性運転手(71)は「こちらは乗客を選べない。誰が感染者か分からず怖い」と打ち明けた。別の男性運転手(53)は「同僚と手洗いの強化を呼び掛け合っている」と予防策向上を図る姿勢を示した。
 外国人観光客の乗車が多い富士急静岡タクシー(三島市)は、全105台の車内を薬剤で殺菌しているが、運転手に配るマスクの備蓄が切れる寸前。山田司朗社長は「タクシーは公共輸送機関。優先的に割り当ててほしい」と希望した。
静岡新聞

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