飼えないメダカ引き取ります 静岡の飼育店、学校などに提供

2019/01/11 17:07 

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 静岡市駿河区のメダカ飼育専門店「メダカドリームワールド」がこのほど、飼いきれなくなったメダカを無償で引き取り、学校や福祉施設に譲渡する取り組みを始めた。メダカは近年、観賞魚としてブームになる一方、飼い主が思うように改良できなかった個体を川に放流して生態系を崩すなどの問題も起きている。杉山貴巳代表は「メダカを通じた社会貢献で、ブームの影にある問題を解決していきたい」と話している。
 杉山代表によると、メダカの品種改良はここ10年ほどブームになっている。さまざまな色や形を掛け合わせた新種のメダカが生まれ、ペア数十万円という高値で取引されることも珍しくない。
 改良では、特徴ある色や模様を親から子に受け継がせることが重要だが、親の形質が次世代に遺伝する確率は3割ほど。期待した特徴が現れなかったメダカはごみとして処分されたり、川に放流されたりしているという。川に放せば、絶滅危惧種の野生メダカの生態系破壊につながる恐れがある。1回の産卵期に数百匹が生まれる繁殖力の強さも、飼いきれなくなる理由だ。
 取り組みは、飼い主が飼えなくなったメダカを店舗への持ち込みや郵送で引き取る。送料なども含め、費用はかからない。受け取ったメダカの繁殖や販売はせず、飼育を希望する学校や福祉施設、企業などに提供する。地域の祭りにメダカすくいの道具と一緒に貸し出すことも可能。営利目的の個人や業者には譲らない。
 これまで東京都の小学校にはメダカを贈ったが、県内の学校からの問い合わせはまだない。杉山代表は「メダカをブームで終わらせず、文化にしたい。この取り組みを通じ、生き物に触れる素晴らしさを知ってもらえたら」と飼育希望者を募っている。
 問い合わせは同店<電054(295)9400>へ。
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