首相 任命拒否、理由説明せず 梶田会長と会談 要望書への対応は言及避ける

2020/10/16 20:09 

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 菅義偉首相は16日、日本学術会議の梶田隆章会長と首相官邸で会談した。学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題を巡り、梶田氏は任命拒否の理由の説明と6人の任命を求める要望書を提出したが、首相は明確な回答をしなかった。

 会談は、首相が9日の毎日新聞などのインタビューで、梶田氏に会う用意があると述べたのを受け、梶田氏側から申し入れた。梶田氏によると、2人きりで約15分間行われ、主に学術会議のあり方について意見を交わしたという。

 首相は記者団に対し、会談内容について「学術会議が国の予算を投じる機関として、国民に理解される存在であるべきだと申し上げた」と語った。学術会議の要望書への対応については言及を避け、記者団の質問にも応じなかった。加藤勝信官房長官は16日の記者会見で「引き続き事務方で対応を検討していると承知している」と述べるにとどめた。

 一方、梶田氏は記者団に対し、要望書を受け取った首相の反応について「明確にどうこうということはない。要望書について答えはなかった」と語った。任命拒否問題に関する今後の対応は「学術会議でしっかり検討していきたい」と述べた。

 首相によると、梶田氏は会談で「未来志向で、今後の学術会議のあり方を政府と共に考えていきたい」と述べたという。首相は学術会議を担当する井上信治科学技術担当相を中心に梶田氏と意思疎通する考えを伝えた。【花澤葵】

毎日新聞

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