菅内閣、午後発足 再任や経験者多く起用 初入閣は井上信治・万博相ら5人

2020/09/16 11:45 

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 第202臨時国会が16日召集され、午後の衆参両院本会議で行われる首相指名選挙で、自民党の菅義偉総裁(71)が第99代首相に選出される。菅氏は直ちに組閣に着手し、16日夕に自民、公明両党の連立による菅内閣が発足する。新内閣では再任や閣僚経験者の起用が多く、初入閣は、専任の万博担当相に就く井上信治元副環境相(50)=麻生派=ら5人となる。

 万博担当相は、2019年に成立した、25年の大阪・関西万博の準備・運営に関する特別措置法に基づく閣僚。閣僚の人数は1人増えて20人となる。

 菅氏は14日の自民党総裁選で、歴代最長の7年8カ月の政権を担った安倍晋三首相の後任の第26代総裁に選出された。同日、新内閣について「国民のために働く内閣をつくる」と表明。新型コロナウイルス感染症対策と経済対策を進める意向を示し「役所の縦割り、既得権益、あしき前例踏襲主義を打破し、規制改革を進める」と宣言している。

 菅氏は第4次安倍再改造内閣の閣僚のうち、麻生太郎副総理兼財務相(79)=麻生派▽梶山弘志経済産業相(64)=無派閥▽萩生田光一文部科学相(57)=細田派▽小泉進次郎環境相(39)=無派閥▽新型コロナ対策を担った西村康稔経済再生担当相(57)=細田派――ら8人を再任。3人を横滑りさせて担当を変更し、過去に閣僚を経験した4人を再入閣させる。

 菅氏の後任の官房長官兼拉致問題担当相には、加藤勝信厚生労働相(64)=竹下派=を起用。後任の厚労相には田村憲久元厚労相(55)=石破派=を再登板させる。両氏は西村氏とともに新型コロナ対策を進める。

 河野太郎防衛相(57)=麻生派=は行政改革担当相に起用。改革カラーを全面にアピールする。河野氏は沖縄・北方対策も担当する方向だ。「デジタル庁」創設に向け、平井卓也前IT担当相(62)=岸田派=をデジタル分野の担当閣僚として入閣させる。

 初入閣は、井上氏のほかは、防衛相に安倍首相の実弟の岸信夫元副外相(61)=細田派▽農相に野上浩太郎前官房副長官(53)=細田派▽復興相に平沢勝栄・自民党広報本部長(75)=二階派▽1億総活躍担当相に坂本哲志元副総務相(69)=石原派――をそれぞれ起用する。坂本氏は地方創生担当も兼務する方針だ。

 官房副長官には衆院議員の坂井学元副財務相(55)=無派閥=を起用。参院議員の岡田直樹副長官(58)=細田派=は続投する。官僚トップの杉田和博官房副長官(79)、菅氏側近の和泉洋人首相補佐官(67)、北村滋国家安全保障局長(63)は再任する。安倍首相を支えた今井尚哉首相補佐官兼秘書官(62)は内閣官房参与に充てる方針だ。

 菅氏は16日午後、首相に選出された後、首相官邸で公明党の山口那津男代表と党首会談を行い、組閣本部を設置。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、新内閣が発足する。

 菅氏は秋田県出身者で初めての首相となる。派閥に所属せず、国会議員の親族を持つ世襲でもない「無派閥・非世襲」で、自民党から選出される首相としては異例。【笈田直樹】

毎日新聞

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