プーチン氏、米特使と会談へ ロシア・ウクライナの和平案巡り

2025/12/02 06:30 

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 米国が主導するロシアとウクライナの和平計画案を巡り、プーチン露大統領は2日、モスクワで米国のウィットコフ中東担当特使と会談する。ウクライナ側の要求を踏まえて修正された和平案が議論される見通し。露側は、自国が優勢な戦況などを背景に強気の姿勢を保つ。和平実現への道筋をつけるのは容易ではない情勢だ。

 トランプ米政権による和平案について、プーチン政権は、8月に米アラスカ州で開かれた米露首脳会談の前から両国が議論してきたものだと説明する。ロシア寄りとされる当初案に対し、プーチン氏は「将来の合意の基礎となり得る」と前向きに語っていた。

 一方、ウクライナ側が自国に不利な点を押し返した形の修正案は、ロシアとしては承服しがたいとみられる。特に、露側が自国領に編入したと主張するウクライナ南部クリミア半島や東部2州の扱いが難点になりそうだ。

 タス通信によると、ペスコフ露大統領報道官は1日、プーチン氏とウィットコフ氏の会談は2日午後の開催を予定し、冒頭部分は公開されると明かした。会談後、結果に関して声明の発表などがあるかは状況次第としている。

 米メディアの報道では、トランプ大統領の娘婿のクシュナー元大統領上級顧問も同席する可能性がある。【モスクワ真野森作】

毎日新聞

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