ミャンマーで最大規模のゼネスト 数百万人が「不服従運動」参加

2021/02/22 19:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ミャンマーの各地で22日、国軍のクーデターに抗議する大規模なゼネストが行われた。治安部隊の発砲でこれまでにデモ隊3人が死亡するなど衝突が激化する中、市民の反発が一段と強まっている。地元メディアによると、全土で推計数百万人がゼネストに参加し、1日のクーデター後で最大規模となった。

 22日は多くの労働者が職場を放棄する「(国軍への)不服従運動」を展開した。各地のデモでは拘束中のアウンサンスーチー国家顧問らの解放などを訴えた。ロイター通信によると、各地に治安部隊も配備され、首都ネピドーでは警察の放水車と車両が多数出動し、デモ隊を解散させようと試みた。

 最大都市ヤンゴンでは主な飲食店やスーパーマーケットなどが閉鎖され、不測の事態に備えた。国軍に近いとされる中国の大使館前でも抗議する人々が集まり、NGO職員のコーフォンミントさん(40)は毎日新聞助手の取材に、「クーデターで私たちは多くの権利を失い、軍事政権による不利益に直面している。デモが独裁者を倒すことにつながると信じている」と話した。

 別のNGO職員、マーミャットさん(28)も「デモに集まった全ての人がクーデターに反対している。この事実が、現状を変えることにつながってほしい」と話した。

 国軍に対しては少数民族からも不信感が高まっている。政府との停戦協定に署名している10組織は20日に声明を出し、クーデターに抵抗する「不服従運動」への支持を表明。国軍側との政治対話を中断すると発表した。少数民族からの支持を得る狙いで、国軍は和平問題に優先的に取り組む姿勢を表明していたが、支持の取り付けに失敗した形だ。

 米国のブリンケン国務長官も21日、ツイッターに「民主的に選出された政府の回復を求めるビルマ(ミャンマーの別名)の人々に対して、暴力を振るう者に引き続き確固たる行動を取る。私たちはビルマの人々を支持している」と投稿した。バイデン米政権は国軍関係者10人と国軍につながる3企業への制裁を発動している。【バンコク高木香奈】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報