与党・労働党が単独過半数 アーダン政権2期目へ ニュージーランド総選挙

2020/10/17 19:56 

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 ニュージーランド国会(1院制、基本定数120)の総選挙が17日投開票され、アーダン首相(40)が率いる与党・労働党が第1党となり、2期目の政権を維持することになった。新型コロナウイルス対策でリーダーシップを発揮したアーダン政権が評価され、労働党は目標としていた単独過半数の獲得を決めた。

 選挙管理委員会の暫定集計(開票率100%)に基づく予想獲得議席数は、労働党が64、最大野党の国民党は35、緑の党10、ACT党10、先住民マオリのマオリ党1。アーダン氏は17日に勝利宣言し、「全国民のための党になると約束する」と述べた。

 新政権は新型コロナで打撃を受けた経済の立て直しが最大の課題となる。労働党はインフラ投資による雇用創出を打ち出し、高所得層の増税を公約に掲げてきた。アーダン政権は既に雇用維持のため企業への賃金補助などを行ってきたが、経済の回復には時間がかかるとみられる。

 労働党の躍進を支えたのは、2017年10月に37歳で首相に就任したアーダン氏の人気だ。新型コロナ対策では、感染者がまだ少なかった3月下旬にロックダウン(都市封鎖)の厳しい措置を導入。インターネットのライブ中継で規制の意義を直接国民に語りかける姿勢は好意的に受け取られた。素早い対応が功を奏し、これまでの感染者は2000人を下回る。

 17日には嗜好(しこう)用大麻の使用合法化や安楽死の合法化の是非を問う国民投票も同時に行われた。大麻使用は賛成が過半数の場合、次期政権が議会に法案を提出する。合法化されれば、20歳以上の使用や個人での栽培が可能になる。事前の世論調査では賛否が拮抗(きっこう)していた。いずれの国民投票も30日に暫定結果が発表される。【ジャカルタ武内彩】

毎日新聞

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