スーダン、バシル前大統領を引き渡し示唆 戦争犯罪などで国際刑事裁に

2020/02/12 10:09 

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 スーダンで暫定統治を行う「最高評議会」高官は11日、ダルフール紛争を巡る戦争犯罪などで国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)から逮捕状が出ているバシル前大統領(76)をICCに引き渡すことを示唆した。ロイター通信が伝えた。

 最高評議会の高官はこの日、南スーダンの首都ジュバで開かれたダルフール地方の反政府勢力との和平協議で、ICCから逮捕状が出ている容疑者5人の訴追などで合意。ただ、高官は記者団とのやりとりで「容疑者を法廷の場に立たせる」と述べる一方で、バシル氏の名には言及しなかったという。

 バシル氏の罪を国際法廷で裁くことには国内の一部勢力からの反発が予想され、身柄の引き渡しが早期に実現するかは不明だ。

 30年間にわたり政権を掌握したバシル氏は2019年4月、軍のクーデターを受け辞任。12月に汚職や資金洗浄の罪で禁錮2年の有罪判決を受けた。

 国連によると、ダルフール紛争では約30万人が死亡。ICCは09年、現職の国家元首に対する初の逮捕状をバシル氏に発付したが、スーダン政府は引き渡しを拒否していた。【ヨハネスブルク小泉大士】

毎日新聞

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