トランプ氏 ハンガリー右派オルバン首相と意気投合 首脳会談

2019/05/14 18:23 

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 【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領は13日、ハンガリーのオルバン首相とホワイトハウスで会談した。両首脳は両国間の貿易促進やエネルギー安全保障などについて意見を交わした。ハンガリー首相の訪問は2005年以来。強硬な移民敵視政策と強権的な政権運営が国際社会から批判を浴びるオルバン氏をホワイトハウス執務室に招くトランプ氏の判断には、与野党から懸念の声も上がっている。

 反移民を掲げる右派オルバン政権は欧州連合(EU)による難民受け入れ割り当てを拒否。メディアや非政府組織(NGO)などへの締め付けも強めている。またオルバン氏は、ハンガリー出身の米国人投資家でトランプ氏に批判的なソロス氏を敵視、その影響力を排除する政策も相次ぎ繰り出している。

 首脳会談に先立ち、米上院外交委員会のリッシュ委員長(共和)ら超党派議員は連名で「ハンガリーの民主主義は急速にむしばまれている」と懸念を表明する書簡をトランプ氏に送付。「両国が重視すべき民主的価値観を損なわないよう」会談でハンガリーの人権問題などを提起することを求めた。

 トランプ氏は会談冒頭、「オルバン氏はすばらしい成果を上げている。私と同様に若干、物議を醸すことがあるが構わない」と持ち上げた。オルバン氏は「キリスト教社会を守るため、米国と共に不法移民やテロと戦うことを誇りに思う」と述べた。

 トランプ氏は17年の就任以降、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長やフィリピンのドゥテルテ大統領、エジプトのシシ大統領ら人権問題が指摘される独裁、全体主義的な国家指導者との接近をちゅうちょせず、国際世論の批判を意に介さず独自外交を推進する姿勢が際立っている。

毎日新聞

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