トランプ氏、野党・民主党ともに譲らず 米政府閉鎖が過去最長

2019/01/12 19:00 

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 【ワシントン高本耕太】メキシコ国境の壁建設費用が含まれていないことを理由にトランプ米大統領が連邦政府の暫定予算案署名を拒否したことで陥った政府機関の一部閉鎖は12日、過去最長を更新する22日目に入った。閉鎖は少なくとも週明けの14日までは続く。壁建設に反対する下院多数派の野党・民主党も譲歩する姿勢を見せておらず、事態は長期化する可能性が高くなっている。

 一方、トランプ氏は11日、壁建設への議会承認を回避する「国家非常事態宣言」について「簡単な道だが、すぐにはやらない。まずは議会が取り組むべきだ」と述べ、引き続き議会に予算措置を求める考えを示した。ただ、「民主党は協力しなければならない。もしできないのならば非常事態を宣言する」とも語り、大統領権限で建設費57億ドル(約6200億円)を捻出する選択肢も維持する姿勢は崩していない。

 これまで起きた政府機関の閉鎖では、最長がクリントン政権時の1995年12月~96年1月の21日間だった。

 昨年12月22日に始まった政府機関の閉鎖は、対象が連邦政府全体の業務量の4分の1程度にまで及んでいる。今月11日は政府職員の給与支給日だったが、多くの職員に支払われなかった。政府職員らの一部は、長引く閉鎖の解除を求める集会を開くなど抗議の動きも広がっている。閉鎖は職員だけでなく、取引企業や政府機関に依存する地方都市にも影響を与え始めており、国民の反発が強まる可能性がある。

毎日新聞

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