旧車の“駆け込み寺”が仕上げた…38年前のスズキ“ホットハッチ”に驚き「イタリアやイギリス…

2025/02/27 18:00 

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スズキ『カルタス』 (C)ORICON NewS inc.

 2月22日、23日に神奈川・パシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックモーターショー『Nostalgic 2days 2025』(ノスタルジック2デイズ)。福岡県の自動車販売店・ミハラ自動車は、1987年式のスズキ『カルタス』を展示し、大きな注目を集めた。

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 38年前の車とは思えないほどピカピカに仕上げられた同車について、所長の松尾さんは「東京・町田にお住まいのお客様からレストアの依頼を受けまして。昨年3月に引き上げて、ようやくできあがりました」と説明。預かった当初は内外装ともにボロボロだったといい、「ずっと放置していたようで、エンジンは油まみれ。汚れのほかにもサビもすごかった」と状況を明かした。

 今回のレストアについては「思い出は詰まっているので、もう1度乗りたい」という客の要望に応えるため展開したといい、剥離塗装してもともとの白から塗り替え、内装もすべて張り直したという。部品については「国内になかなかないので、(同車がアメリカのGMと共同開発した車のため)イタリアやイギリスから取り寄せました。モールやテールレンズなどは、なかなか出てこないので、使えるものを補修したり、他の車から流用したり。ホイールキャップも1枚ずつリペアレストアしています」とその苦労を語る。

 昨今の旧車ブームの一方で、旧車を修理、メンテナンスしてくれるところは少なくなっている。旧車を取り扱う中古車販売店のなかにも、販売のみで修理を一切行わない店もあるが、同店は他社で購入した旧車も受け入れているという。「うちは、古い車の駆け込み寺みたいな感じで思われてる方もいらっしゃるんで、よく来られます。単純に車を売るだけでなく、お客さんの思いみたいなものも継承のお手伝いが出来たらと思っています。実際、福岡の北九州にありますけど、関東のお客さんも非常に多いですね」と、旧車オーナーからの信頼も厚いことを明かした。
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