可愛らしい女性が、呪術廻戦人気キャラに大変身した動画が話題に。投稿したのは、「着たい服に合わせて、性別を変えてる」という会社員コスプレイヤーのまるんさん（@rugootkm）。SNSに投稿された性別を超えたビフォーアフターには、「天才すぎないか？」「人生2倍楽しめるじゃん」などと多くのコメントが寄せられた。まるんさんがメイクをはじめたのは、丸顔、奥二重など自身のコンプレックスの多さからだったという。ジェンダーを超えるメイクの方法やコンプレックスとの向き合い方について、投稿者のまるんさんに話を聞いた。

【ビフォーアフター】「推しが現実に飛び出してきた…」ジェンダー超えメイクで美女が呪術廻戦・伏黒恵に大変身

■男装で最も重要なのは“眉毛”、学生時代の美術の経験がメイクの糧に

――XやTikTokで投稿されているコスプレをする前とした後のビフォーアフターには、「次元を超えているコスプレ」「変化の術ってあるんだ」などとコメントが多く寄せられています。このような反響についてどのように感じていらっしゃいますか？

【まるんさん】変化の差をはっきり出せるように頑張っているので、そのようなコメントはとても嬉しいです。

――男装コスプレをはじめたのは、どんな経緯からだったのでしょうか？

【まるんさん】数年前に幼馴染から「このキャラのコスプレをしてほしい！」と言われたのがきっかけでやってみたら、元々こだわりをもってものづくりすることが好きだった私はどハマりしてしまいました。

――メイクのテクニックはどこから学ばれたのでしょうか？

【まるんさん】高校時代からデッサンや油絵、彫刻をやっていて、それらから培った観察力や描写力が生きている感じがします。1番苦労したのは、ウィッグなのですが、自然な髪になるようにウィッグをカットしてセットできるように努力しました。美容師のYouTube動画を見るなどしてたくさん練習をしました。

――女性が男装をする上で、より男性に近づくためにもっとも最適だと思うメイク方法はどのようなものですか？

【まるんさん】顔のメイクでは、存在感のある眉毛が重要だと思っています。よって、ヘアスタイルも眉毛が隠れないように気をつけています。 また、ボディメイクはかなり重要で、肩幅を作ったり、身長をより高くするためのシークレットシューズはかかせません。首筋や顔の輪郭をはっきり見せるためのシャドウをつけるコントラストをはっきりさせるメイクも大切にしています。

■「数えるとキリがないくらい顔に不満」考えを変化させたのは“ボーイズメイク”

――メイクをする上で、ご自身でコンプレックスに感じるようなパーツや部分はございましたか？

【まるんさん】もともと、私がメイクに興味を持った理由はコンプレックスの多さからでした。 丸顔、奥二重、寄り気味の目、鼻の大きさ…。数えるとキリがないくらい自分の顔に不満がありました。 他人からは気になるほどではなくても、自分の中ではコンプレックスとして膨れ上がって、鏡を見るたびに気にしてしまう…。 私は、そうした悩みをなんとかしたい一心で高校生の頃からメイクを研究し、「大学生になったら整形したいな…」と思っていました。

――「整形したいな…」という考えが変わり、コンプレックスを受け入れられた理由を教えてください。

【まるんさん】メイクの研究をするうちに、コンプレックスは『魅力』へと昇華できることを実感しました。それもボーイズメイクをするようになって初めて気づいたことでした。 私の場合、ずっとコンプレックスだった大きめの鼻が、ボーイズメイクをする際には、カッコよく見える要素になったのです。 昔はコンプレックスに感じていたところも、なりたい顔によってそのコンプレックスが活かせることに気付きました。

――まるんさんにとって、メイクはどのような存在ですか？

【まるんさん】メイクは自由で楽しい！　ということを伝えたいです。自分自身の思い込みや固定観念にとらわれず、その日の気分や着たい服に合わせて、自由に、なりたい自分になることで、人生がより充実します。 メイクの可能性は無限大でワクワクします。

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