松下奈緒、『エゴン・シーレ展』で“アート愛”炸裂「答えは1つじゃないと感じさせられる」

2023/01/25 13:21 

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『エゴン・シーレ展』で“アート愛”を炸裂させた松下奈緒 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の松下奈緒が25日、東京・上野の東京都美術館で行われた『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才』の内覧会に参加。報道陣向けの取材会では自らのアート愛を存分に炸裂させ、同展の魅力をアピールした。

【全身ショット】シックなモノトーンスタイルで登場した松下奈緒

 エゴン・シーレ(1890-1918)は、世紀末を経て芸術の爛熟期を迎えたウィーンに生き、28年という短い生涯を駆け抜けた画家。孤独と苦悩を抱え、ナイーヴな感受性で自己を深く洞察し、ときに暴力的なまでの表現で人間の内面や性を生々しく描き出したことで知られる。

 本展では、シーレ作品の世界有数のコレクションで知られるウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、油彩画やドローイング50点を通してシーレの画家人生と作品を振り返る。加えて、グスタフ・クリムト、オスカー・ココシュカ、リヒャルト・ゲルストルをはじめとする同時代作家たちの作品も合わせた約120点の作品も展示。あす26日から4月9日まで開催される。

 ひと足先に展示会場を回った松下は、「あれだけ“絵の力”を持った作品を至近距離で観ることができて、自分のパワーを吸い取られるような感覚にもなりました」と感想を伝え、「観終わった後、どっと疲れが来ました(笑)。今は世界が軽く見えますね」と笑顔を見せた。

 松下は2017年にレオポルド美術館を訪ね、シーレの作品にも触れたという。「当時は、『この絵は一体私に何を訴えているんだろう』と。一度観ただけでは理解ができませんでした。今まで観てきた作品とは違って色合いも独特ですし、時代によってもガラッと画風が変わっていく。最初は“ハードルが高い絵”という印象だった」と振り返った。

 そして「答えは1つじゃないと感じさせられると言いますか、『簡単には理解させないぞ』という思いが感じられて、そこが病みつきというかクセになる」と魅力を語り、「そんな絵のように、彼自身もきっと一筋縄ではいかない人だったんだろうなと思う」とシーレの人柄も分析した。

 お気に入りの作品として挙げたのは、同展のメインビジュアルにも使用されている『ほおずきの実のある自画像』。松下は「特に色味が好きで、シーレにはこういうふうに花が見えていたんだろうなと思える。そして、本人の目線。ちょっと上から目線で何を考えているのかわからないような表情が好きですね」とうれしそうに語った。

 同展ではシーレと同時代を生きた画家の作品も多数展示されることを受け、松下は「絵画を観たときにこんなことも考えていいんだ、感じていいんだと観る側にも自由を与えてくれた時代だと思う。金のクリムト、銀のシーレという対比もすごく面白い」と持論を展開しつつ、「いろんなことが動き出した時代でもあって、そういう背景も思い浮かべながら観ると『なるほどな』と思えることが多い。絵画ファンの方はもちろん、シーレを知らない方も何かを感じ取っていただけるんじゃないか」と伝えていた。
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