希少なウナギ味の「ギョニソ」登場 物価高で“昭和のおやつ”再注目
7月19日と31日は「土用の丑(うし)の日」。国際的な取引規制を求める動きもあり、ますます希少性が増しそうなウナギだが、その味を気軽に楽しんでもらおうと、ウナギを使った魚肉ソーセージが登場した。物価高のなか割安な魚肉ソーセージは販売が上向いており、支持が広がっているようだ。
ウナギを巡っては、欧州連合(EU)が6月下旬、ニホンウナギを含むウナギ全19種について、絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の対象とするよう提案した。11~12月の締約国会議で投票国の3分の2以上の賛成により承認されれば、輸出時に各国貿易当局の許可が必要になる。稚魚から加工品まで一定量を輸入に頼る日本への影響が懸念されている。
これに先立ち、マルハニチロは3月、「鹿児島産うなぎソーセージ」(65グラム3本束、参考小売価格税込み378円)を発売した。鹿児島産ニホンウナギとかば焼きのタレを配合。おやつや酒のつまみはもちろん、料理にも使えるという。ウナギの代わりに卵焼きに巻き込んだ「う巻き」風アレンジや、太巻きずしのレシピをホームページで公開している。
魚肉ソーセージには、戦後の食卓に普及した「昭和の食べ物」といったイメージもある。それが今また親しみを込めて「ギョニソ」と呼ばれ、交流サイト(SNS)に関連レシピが数多く投稿されるなど再び注目されているのだ。
もともと高たんぱくで低カロリー。近年の原材料高を受けて各社とも値上げしているものの、畜肉のソーセージに比べると相対的な割安感もある。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると、魚肉ソーセージの2024年の生産量は前年比約2・4%増の約4万7000トンで4年ぶりに増加に転じた。レシピサイトのクックパッドが選ぶ24年「食トレンド大賞」では、検索数やレシピ数の増加で「カニカマ・魚肉ソーセージ」が3位に入った。
マルハニチロはウナギだけでなく、山陰産ノドグロ、沖縄産イカなどさまざまな海産物を使ったソーセージも手がける。担当者は「今日はこの魚を食べたい、と選ぶ楽しさを感じてほしい」と話している。【加藤美穂子】
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