三菱UFJ社長に亀沢副社長 メガバンク初の理系出身トップに デジタル戦略を加速

2020/01/15 20:28 

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 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、亀沢宏規(ひろのり)副社長(58)が4月に社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格するトップ人事を固めた。三毛兼承社長(63)は代表権のある副会長となり、傘下の三菱UFJ銀行の頭取は続投する。亀沢氏が担当するデジタル分野へのシフトを鮮明にする。

 今後、MUFGが指名ガバナンス委員会を開いて正式に決定する見通しだ。平野信行会長(68)は続投する。

 亀沢氏は東京大理学部数学科出身で、メガバンクグループとしては初の理系出身のトップとなる。東京大大学院を経て、1986年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。市場部門が長く2014年からは米ニューヨークに駐在した。19年4月から現職となり、三菱UFJ銀行の副頭取も務める。

 金融業界は近年、IT企業など異業種からの参入も相次ぎ、金融とテクノロジーを融合させたフィンテックも話題だ。各メガバンクグループはインターネットバンキングやデジタル通貨、決済システムなどデジタル分野への投資を強化している。亀沢氏は16年から同分野の責任者を務めており、トップに立つことでMUFGとしてデジタル化を一層進める。

 MUFGはグループの一体戦略を進めるため、三毛氏が19年4月から社長と銀行頭取を兼務する異例の体制を取っていた。組織改革が一段落し、デジタル戦略を更に進めるため1年でトップ交代に踏み切る。三毛氏は今年4月に全国銀行協会会長に就任予定で、銀行業務に集中する。

 銀行業界は、少子高齢化や長引く低金利で厳しい収益環境が続いている。利用者の銀行離れも進む中で、理系出身のトップが新たなビジネスモデルを打ち出せるか注目されそうだ。【松倉佑輔】

毎日新聞

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