パウエルFRB議長、利上げ判断「忍耐強く」

2019/01/11 10:53 

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 【ワシントン中井正裕】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は10日、世界経済の先行き懸念から金融市場が不安定化していることを踏まえ、今後の追加利上げは「忍耐強く、柔軟に」判断すると強調し、政策金利引き上げを急がない姿勢を改めて示した。ワシントンでの討論会で語った。

 米経済は雇用や個人消費が好調な一方、市場では世界経済の失速懸念が台頭している。パウエル議長は「最も心配しているのは世界経済だ」と、中国などの景気悪化が米経済の足を引っ張るリスクに言及。その上で「物価上昇(インフレ)が低く抑制されている限り、我々は根気よく注意深く状況を見守ることができる」と述べ、世界経済の動向も慎重に見極めながら追加利上げの是非を判断する姿勢を示した。

 FRBは昨年、米景気過熱を防ぐため段階的な利上げを実施。今年も「2回」の利上げを行う想定を示している。この想定について、パウエル議長は「今年の経済がとても強い場合の話だ。あらかじめ決まった政策の道筋はない」と説明。実際に追加利上げを行うかどうかはあくまで経済状況次第との考えを示した。

毎日新聞

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