ロシアW杯:したたかに守りきる フランス

2018/07/11 18:03 

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 ○フランス1−0ベルギー●(W杯準決勝・10日)

 完勝とは点差のことだけではない。デシャン監督は「選手たちとシナリオを描いて、対応するように言った」。手堅く逃げ切ったフランスは、勝ち方を知っている。

 爆発力のあるベルギーとの打ち合いに付き合わなかった。ボール保持率は40%。持たれてもいいと割り切り、自陣に引いて相手が仕掛けるスペースを消した。後半6分、グリーズマンのCKからDFウンティティが頭で決めて先制すると、プランは完全に固まった。

 FWまで全員で守り抜く。後半25分に最終ラインでクリアしたのはセンターフォワードのジルーだ。相手のE・アザールのドリブル突破に手を焼きながらも、ポグバら運動量豊富な選手がしつこくマーク。中央を固めてクロスをはじき返す空中戦でも負けなかった。

 攻撃でも出しどころは限定してボールを保持し、時間を使った。「序盤は難しかったが、うまく耐えられた」とグリーズマン。刺激的な戦い方ではなくても、勝つことが重要と分かっていた。

 大げさに倒れたりと、遅延行為で警告を受ける時間稼ぎの露骨さも見えた。ただ、1998年フランス大会制覇時の主将だったデシャン監督の意図が浸透した試合運びは、優勝経験国としての経験値の差でもある。したたかに逃げ切ったフランスが強かったのだ。

 5大会ぶりの頂点を視界にとらえた。デシャン監督は「今は新しい美しいページを描いている」。前回優勝時はジダンら華やかな攻撃の陰で計2失点の堅い守りが原動力だったが、今大会もここまで6試合で計4失点に抑えている。【大島祥平】

毎日新聞

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