大口病院中毒死:2人に消毒液を混入か 容疑者宅など捜索

2018/07/12 13:30 

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 横浜市の旧大口病院で2016年9月、入院患者の西川惣蔵さんと八巻信雄さん(ともに当時88歳)が消毒液に含まれる界面活性剤で中毒死した事件で、西川さんの殺人容疑で逮捕された元看護師の久保木愛弓容疑者(31)が、西川さんに消毒液を投与したとされる夜勤の日に、八巻さんの点滴袋にも消毒液を混入させた疑いがあることが、捜査関係者への取材で判明した。

 神奈川県警は12日、横浜市鶴見区の久保木容疑者のアパートなどの家宅捜索を始めた。

 捜査関係者によると、西川さんは16年9月18日午後4時50分ごろ容体が急変し、約2時間後に死亡した。急変の約5分前、日勤から夜勤への業務引き継ぎをしていた久保木容疑者が1人で病室に入る姿が目撃されており、この時に点滴側管から消毒液を注入した可能性が高い。午後5時からの夜勤前に容体が急変することを狙ったとみられる。

 一方、西川さんと同じ4階病室に入院していた八巻さんは、2日後の20日午前4時55分に死亡した。点滴が交換されたのは19日午後10時ごろで、点滴袋からは消毒液の成分が検出された。

 久保木容疑者は交換時には勤務を終えていたが、夜勤中だった18日夕〜19日午前に八巻さんの点滴袋にも消毒液を混入させたとみられる。点滴には患者名や投与日が記載されており、八巻さんの点滴を把握していた可能性がある。消毒液は無色無臭で気づかれにくいという。

 9月17〜19日は3連休で、3日分の点滴は17日に搬入された。ナースステーションに保管されていた点滴袋約50袋のうち、7袋から消毒液の成分が検出されていたことも判明。いずれも点滴袋のゴム栓の部分に注射器で刺したような小さな穴が開いていた。

【中村紬葵、杉山雄飛】

毎日新聞

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