福井:コンビニ経営者、豪雪でも休業できず 50時間勤務

2018/04/17 19:56 

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 ◇「本部は繰り返し営業継続求め、男性は契約解除恐れる」

 今年2月に豪雪に見舞われた福井県で、コンビニエンスストア最大手「セブン−イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)の加盟店を経営する男性が、本部に休業を申し入れたものの当初了解を得られず、50時間連続で勤務したと訴えていることが分かった。災害時の休業は店舗経営者の判断だが、本部は繰り返し営業継続を求め、男性は契約解除を恐れたという。

 主張の内容は、男性も加入する経営者の労働組合「コンビニ加盟店ユニオン」(岡山市)が把握し、団体交渉権を巡る別件の中央労働委員会の審問(今月11日)で報告した。

 ユニオンによると、訴えたのは県北部の店舗を経営する50代男性で、1メートル近い積雪があった2月6日未明、店舗駐車場(約2000平方メートル)の除雪を始めた。妻も手伝ったが来店する車が次々に立ち往生。本部に一時閉店を申し入れたが、営業継続を求められた。

 その後も男性は「屋根からの落雪で客が危険」などと複数回、休業を要請したが、店の意向は認められなかったとしている。6日深夜に妻が過労で倒れ救急搬送。本部側から応援スタッフも一時駆け付けた。男性がユニオンに相談後の7日午後、本部側は休業を了承したが、男性は天候が回復したため、8日朝まで約50時間、一睡もせず営業したという。

 セブン−イレブン・ジャパンによると、この店舗も含めた福井県内全67店舗で、2月の豪雪で休業したケースはないという。災害時の加盟店向けマニュアルで「営業継続の可否の判断は人命安全を最優先にオーナーが行う」と定めているといい、同社広報担当者は「当時の対応などは確認中」としている。【塚本恒】

毎日新聞

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