「いじめ調査継続は困難」 静岡市教委第三者委が報告書

2018/05/16 17:17 

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 静岡市の市立小学校で2017年度に当時5年生の男児がいじめを受けた問題で、市教委の第三者機関「市いじめ防止特別調査委員会」は16日までに、調査継続が困難とする報告書をまとめた。関係者によると、同日、男児側の代理人に報告書を手渡した。国のガイドラインに基づき男児側の意見を反映させた上で最終的な報告書に仕上げ、市教委に提出する。今後の調査は市長部局の第三者委員会に移行する。
 報告書では調査中止までの経緯を記した。中止の理由については「男児主治医からの聞き取りなど一部の事前調査は実施できたが、男児保護者に経過を説明したり共有したりする機会を設けられないまま中止要請を受けた」「保護者の理解の下で調査を継続していくことが困難となった」とした。
 男児の保護者の「殴られたりたたかれたりするなど暴力のいじめがあった」との指摘に対し、「日常乱暴な行動の目立つ児童が、男児を含め、複数の児童をたたくなどの行動があった」と暴力行為を認定した。ただ、この児童の行動が「男児に対するいじめとは認識していない」と指摘。「保護者が主張する暴力のいじめがあったかは確認する必要がある」とした。市教委によると、乱暴な行動の目立つ児童には17年度前期から指導しているという。
 報告書などによると、17年11月に家族から男児に対するいじめの通報を受け、校内でアンケートを実施。学校は12月に保護者会を開き、いじめを認めた。市教委は18年3月、男児が長期間不登校になっていることから「重大事態」に認定し、弁護士や精神科医ら4人でつくる第三者委を開催。3月7日から5月2日までに計6回開き、一部事前調査を行ったが、5月15日の第7回を最後に調査中止を決めた。
 いじめを受けた男児側は市教委の調査手法を不服として、調査中止と市長部局による再調査を求めていた。
静岡新聞

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