桜葉増産へ松崎町が一手 農地調査や就農者仲介へ

2018/05/16 17:22 

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 桜葉の生産量日本一を誇り、名物桜葉もちで知られる松崎町で近年、生産者不足が深刻化している。生産量も最盛期だった2000年前後をピークに減少傾向。町は本年度から桜葉振興室を庁内に新設し、復活に向けて一歩を踏み出す。
 町によると、町内の桜葉生産農家数は60戸で、作付面積は約5ヘクタール。現在も生産量は全国シェア7割を占めるが、全盛期と比べて半分以下に落ち込んでいる。
 一大産業が衰退した背景には著しい少子高齢化がある。桜葉生産に30年以上携わる山崎諭さん(57)は「桜葉農業は肥料や塩漬けなど手間暇をかけなければならず、重労働」と若者離れの要因を分析する。
 一方で桜葉の需要は根強く、供給が追い付いていないのが現状で、町は地域の雇用創出と産業振興につながると判断。第5次総合計画後期基本計画(18〜32年度)の重点取り組み施策に桜葉振興を掲げた。桜葉振興室が中心となり、耕作放棄地の調査と復元整備のほか、土地の所有者と新たな生産者との仲介役となり農業をしやすい環境づくりを進める。人手不足の解決策の一つとして、地域の中高生や特別支援学校の生徒らを巻き込み、まずは体験など就業につなげる仕組みを模索している。
 高木和彦統括課長は「新たにスタートしたばかりだが、桜葉復活に向けて本腰を入れていきたい」と話した。

 ■収穫作業本格化
 松崎町で桜葉の収穫作業が本格化している。今年は晴天と適度な雨量に恵まれ、生育や品質は良好。町内では例年より10日ほど早く収穫作業が始まった。8月下旬まで続く。
 約1万2千本のオオシマサクラが植栽された同町道部の小泉農園では連日、約10人の作業員が収穫作業に励んでいる。
 収穫された葉は大きさによって分別して50枚を1束にまとめ、約半年間塩漬けしてから全国へ出荷。水ようかんなどに使用される生葉とともに需要が高いという。
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