アーティスト活動にレーベルが“Featuring”参加 ソニーミュージックが新オーディショ…

2018/02/14 12:00 

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ソニー・ミュージックレーベルズ 代表取締役 大谷英彦氏

 ソニーミュージックが全レーベルに加え、新人開発・発掘セクションであるSDグループも参加する一大オーディション『Feat.ソニーミュージックオーディション』をスタートさせた。音楽性はもちろん、それを伝えていくセルフプロデュース能力も問う同オーディションの最大の特徴は、ソニーミュージックがアーティスト活動を強力支援し、彼らの活動に“フィーチャリング参加”しながら、審査を進める点だ。同オーディションを手がけるソニー・ミュージックレーベルズ 代表取締役の大谷英彦氏にその狙いについて話を聞いた。

オーディション“低年齢化”の波 アイドルや子役ブームで拍車

◆審査には独自開発による“音楽トレンドランキング”を活用

 ソニーミュージックが、新たな発想による次世代アーティストのオーディション『Feat.ソニーミュージックオーディション(以下・Feat.)』の開催をアナウンス。2018年1月22日から3月15日17時までエントリー受付を開始している。特定のレコード会社との所属契約さえなければ、性別・年齢・ジャンル不問。最大の特徴は、1次・2次審査(書類および面談)を経て4組前後が選出されるファイナル審査において、ソニーミュージックグループの独自開発による“音楽トレンドランキング”が活用されるという点だ。

 これは、TwitterやInstagram、YouTube、Yahoo!など多様なソーシャルネットワーク上の話題性を音楽トレンドとして総合的に可視化したもの。これをもとに、3ヶ月かけて審査が行われる。アーティストのセルフプロデュース能力に加え、一般ユーザーの反応と動向が審査の鍵を握ることになる。
「自己プロデュース能力がとても高いアーティストが増えている今、これからの時代にふさわしく、違う切り口の才能を発見したいという思いから発想したオーディションです。いわばヒエラルキー的に上位にレーベルがいて、その下にオーディションの参加アーティストがいるという既存の構造ではなく、フラットな関係性の中で我々も同じ期間を並走していくようなイメージのものですね。審査員にデモ音源を聴かせてパフォーマンスやルックスも含め審査をパスしてから育成期間が始まるのではなく、本当に何かが始まるかどうかを見極める時点から立ち会っていく。そこで“音楽トレンド”という新しい指標を有効に使っていくことになります」と大谷氏。

 今回のオーディションは、ソニー・ミュージックエンタテインメントの新人開発セクションとして、数多くのオーディションを開催しているSDグループのみならず、ソニーミュージックの各レーベル担当者たちが横断的に深く企画・運営に携わることも特徴の1つなのだという。
「どちらが主導ということではありません。Feat.は今までにない取り組みですから、全社的に知見やアイデアを結集していきます。もちろん、レーベル側としての選ぶ基準となるポテンシャルは存在します。ですが、ファイナル審査まで通ったアーティストたちについては、そこから先は、ソニーミュージックは横でサポートに徹する。セルフプロデュースの要になるソーシャルネットワーク上のトレンドを独自技術で解析し、“音楽トレンド”として可視化することで、ファイナリストたちにもトレンドを自分で作るということを明確に意識させることができる。助言もしますし、ワークショップ開催なども予定していますが、あくまでも中心はファイナリストたち自身のダイナミズムであり、その魅力を判断するのは一般ユーザーさんという構図になります」

◆存在感やキャラクター性などをSNS上で自己演出できるかまでを審査

 楽曲そのものが魅力的であることは大前提としつつ、存在感やキャラクター性などプラスアルファの価値をいかにSNS上で制御し自己演出できるかまでが審査されるということだろう。舞台がSNSだけに、不特定多数の一般ユーザーをいかに巻き込めるかが勝負の分かれ目となりそうだ。ということは、世にいう「炎上マーケティング」的な手法も使えるということだろうか。
「独自アルゴリズムはこれから実装する段階ですが、なにより音楽がトピックになっている点と、ポジティブな話題なのかネガティブな反応なのかの判定といった部分まで、結果に反映する仕組みを想定しています。自分たちの音楽をユーザーに伝えていく際に、音楽に対する姿勢やコミュニケーション手法など、いくつかの重点ポイントがおそらくあるはず。我々メジャーレーベルの人間が知らないヒット曲がバイラルで急に生まれてくる時代ですから、一緒に走ることで私たちも何かそのメカニズムを学んでいけたらと思います。と同時に、DTMが一般的に普及してきていることや、SNSを駆使していつでも誰にでも、自分が制作した作品を届けられるという時代ではありますが、そこに私たちメジャーレーベルが参加することで、より広い世界をアーティスト自身が見て体感してもらうことができます。日本のみならず海外進出なども目指せる環境でもあるので、そういったサポートもしたいという願いも一方にあります。ですから、Feat.グランプリ賞品は、あえて<あなたの叶えたい夢への応援券プレゼント>なのです」

 ソニーミュージックグループが総合エンタテインメントカンパニーであるからこそ得られる、豊富な知見やリソースによって、想像も及ばない次元にまで成長する新たな才能の姿を見たいと大谷氏。アイドル志望やお笑い系などでも“音楽トレンド”というレイヤーでの活動であれば応募・参加は可能だ。ファイナリストたちの3ヶ月にわたる審査の模様は、動画配信サイトにて1クールのリアリティーショー番組としてコンテンツ化もされる予定で、最終審査は一般客も集めたイベント化も現在検討されている。
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